皆さん、こんにちは。宮川です。もう9月になってしまいました。9月になって急に涼しくなりましたが、皆様体調はいかがでしょうか?気温の変化は、体調を崩しやすいのでお気をつけてください。この時期発熱をすると大変なことになりますから。
また、食用油やマヨネーズ・マーガリンなどが値上がりするようです。理由は、中国やインドなどの人口増加・経済成長で世界での需要が拡大し、原料である穀物の国際価格が上がっているからだそうです。各社ネットでのニュースでは、このような事を理由として掲載していますので、それはそれとして理由の一つなのでしょう。一見もっともらいしい理由ですが、それ以外の理由で穀物の国際価格が上がっている事は無いのでしょうか?単純に各国の経済成長に伴い人件費の高騰なども意外と当てはまったりしますよね?その他には、以前にも言われたバイオ燃料の原材料としての穀物が使われているから(これは、先月の独り言でも書きましたが、二酸化炭素問題とリンク)かもしれません。
バイオ燃料は、大豆から燃料を得るのがその一つですが、大豆は、植物で大豆を生産中は、光合成によって二酸化炭素を酸素に変えているよって、その原材料で作った燃料を燃やして二酸化炭素を出してもチャラにする的なルールに起因するものです。これって、本来あまり意味のない計算で本来の二酸化炭素削減にはならない気がします。そのバイオ燃料の為に大豆が高騰し、食料への価格転嫁がされているとすると、なんだか意味のないバイオ燃料のルールです。私は、以前の独り言(31話)にも書いた通り、製品が出来上がるまでとその製品が稼働する際に排出する二酸化炭素排出量を価格と同様に記載するルールを全世界的に運用することが二酸化炭素排出を削減する一番の近道だと思いますし、それができれば本来どのようなエネルギーが(そのエネルギーの作り方も含めて)一番有効なのか?が一般の方にも分かり易くなるのでは無いかと思います。本当に太陽光パネルが有効なのか?EVが有効なのか?もわかると思います。くだらない利権がらみでのエネルギー政策は、存在しなくなりますし。テスラの黒字化も二酸化炭素排出量の権利を他社へ売って利益を出しているという話もありますし、何が本当に良いのかが分かりにくいルールになっていますので。
話は、ガラッと変わって、仕事に関する話を少ししたいと思います。DX(デジタルトランスフォーメーション)やMBSE(モデルベースドシステムエンジニアリング)などの良くある、でもよくわからないIT用語の独り歩きで、設計は3Dに全て記載し、3Dアノテーション(3D図面)を有効活用しましょう的な話題が昨年から多く聞きます。実際に弊社にもお問い合わせが多くなりました。皆様の会社でも話題に上がるかと思いますが、いかがでしょうか?出来ておりますか?ある方がある電気部品のメーカTOP10の会社のホームページでその電気部品の図面(モデル)を確認したところ、海外のメーカは、殆どが3D+幾何公差でのデータ提供でしたが3D+幾何公差でデータ提供している日本のメーカは、無かったとの事です。
CADベンダーは、自社のCADの機能の話をし、3DアノテーションでDXを強調しますが、正直、2次元図面で幾何公差を入れられないと3Dでも幾何公差を入れるのは無理だと思います。企業も幾何公差を入れるための教育もしていないとの事で日本の製造業の未来は、どうなるのでしょうか?まずは、世界の共通言語 3D+幾何公差で設計ができるようにならないとコスト競争にも勝てない事になります。人件費の安い海外にものつくりを出せませんから。品質保証という面でも幾何公差は、MUSTです。ちなみにJISの規格もISOやASMEに対して遅れていますので、今から実践を行いたい方は、ISOやASMEの規格を参考にするしかないようです。まずは、幾何公差の教育の受講から始めていただきたいものです。弊社では、幾何公差のトレーニングもご用意しておりますので、是非ご参加ください。久々の宣伝でしたが、本当に日本は、世界的に後れを取っていますので、今踏ん張りどころです。コロナ対策と同じで日本人の性格に頼り切っているのが現状の様です。
㈱アシストエンジニア 宮川